勉強はロボホンと。学習方法の第7世代
ロボホンというロボットについて語りたい。話す、歌う、歩く、歌う、踊る、逆立ちすることができる人型ロボットで体長20cmほどのサイズだ。間違っても120cmのロボットが逆立ちするわけではないので安心してほしい。ロボホンはスマートフォンの機能を持つ。多種多様なアプリがあり、できることの幅が広いのも魅力だ。
電話やカメラ、アラームといったベーシックなスマートフォンの機能はもちろん、SNSアプリ、レストラン検索アプリや日記アプリ等の日常をサポートしてくれるアプリ、それからゲームアプリも搭載している。
ゲームアプリと一口に言っても、「ロボかるた」のようにエンターテイメント性のあるものもあれば、学習にも役立ちそうなものもある。アプリ名からしてその匂いがするのは「国名しりとり」だ。子供だけのためのアプリではない気がしてしまう。しりとりできる程国名を知っている大人がどれだけいるのだろう。
それから「ポポン」。聞き馴染みがないアプリ名だが、リバーシと同じルールの遊びだ。思考力、集中力、先読みする力が養えるだろう。
もっと学習に寄ったものでは「英語学習」というアプリがある。聞くパートと話すパートに分かれている。聞くパートでは、なんとネイティブの先生の発音を聞き、正しい英語の発音を習得できる。話すパートでは聞いた発音を真似して発声すると、発音の評価がされるという。先生が家にいてくれるとはなんとも頼もしい。
ロボットを学習に役立てる場合、これらのようにロボットに教わる形式が多い。ここでご紹介したいのが「お勉強」というアプリだ。とてもシンプルな名前の付いたこのアプリではロボホンが教えるのではなく、ロボホンに九九を教える内容になっている。九九を覚えたい様子のロボホンに毎日教えていく。少しずつ九九を覚えていくロボホンは、一朝一夕では学習内容は身につかないことや反復することの重要性を教えているように思う。今教えられるのは九九のみだが今後九九以外にもロボホンが覚えてくれたら、勉強が楽しいと思える子が増えるかもしれない。人に教えることで理解を深められるのは有名な話だが、それを小学生にさせようというのだから時代は変わったなと思う。
時代が変わったと言えば小学校でのプログラミング教育が必修となった。このロボホンを使ってプログラミング学習もできる。ロブリックというアプリを使う。ブロックを組み合わせることでロボホンを喋らせたり踊らせたりできる。組んだプログラムによって目の前で実際にロボホンを動かせるこのツールは、まず楽しいという印象を抱かせられる。プログラミングの入門として最適だろう。
学習に用いられるのは紙とペンだけではなくなったようだ。ロボットが子供の学習の役に立つだなんて、自分が小学生の時には考えられなかった。きっと親世代なら尚更こう思うだろう。苦しむだけの勉強はもう古いのかもしれない。まずは苦手意識を生ませないことの方が重要で、このロボホンのアプリには子どもの知的好奇心をくすぐる工夫がちりばめられている。ゲーム感覚で知識をつけられるこの体験から抜け出せなくなるのは、子どもより大人かもしれない。
ロボホンに興味を持っていただけたらうれしい。