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転機の話「私の人生を変えた彼(もの)との出会い」

こんにちは、coromin担当です。

私は昔、カレーは甘口でないと駄目なくらい辛(から)いものが苦手でした。
なので普段から辛(から)いものはあまり食べないようにしていたのですが、私にはどうしてもそれを避けることができない日が存在していました。
晩御飯が父の作ったカレーだったときです。

我が家は平日の晩御飯を父が作ることの多い家庭でした。
そして父は、そこそこに辛(から)いカレーを私たち家族にふるまうのです。

晩御飯がカレーの場合、他に食卓に並ぶのはあったとしてもサラダだけ。我が家ではそれすらない日の方が多く、他のおかずを食べて空腹を満たすという手段は使えません。それに加えて、カレーの匂いを嗅いでおきながら食べないという選択をできる程、私の意志は強くはありませんでした。
つまり毎回、父の作ったカレーを食べるほかなかったということです。

父のカレーは味自体良いものの、辛(から)さがそれを上回っており純粋に美味しく食べることはできませんでした。
父曰く、中辛のルーを使っているらしいのですが私にとっては辛口と言っても過言ではないほど十分辛(から)かったです。
もちろん毎回父にはもう少し甘めのカレーが良いとリクエストしていたのですが、私・父・兄・弟による多数決の結果、私の意見が取り入れられることは一度もありませんでした。

こうして過去の私は民主主義国家の犠牲者となったのでした…。

しかしそんなある日、私の人生を変えた彼(もの)との出会いを果たします。

これは3年ほど前の話です。
相も変わらず代わり映えのしない平凡な日々を過ごしていた時、巷ではどうやら激辛ブームが到来しているようでした。
Youtubeでは日々いろんな人の「激辛料理を食べてみた」動画があがっており、当時の私はまんまとそれに影響されました。その結果、私の心には今まで存在していなかった辛党という人種への憧れが芽生え、見るだけではなく自分も食べてみたいと思うようになったのです。
当時から激辛ブームとだけあって、様々な激辛商品をスーパーやコンビニで簡単に手に入れることができました。そんな中、私が選んだのはセブ○イレブ〇で売られているカップラーメン“中○の蒙○タンメン”でした。
それは当時、私が口にしたものの中で一番辛い食べ物となりました。
ラーメンを食べているだけとは思えないような量の汗をかき、もちろん唇は腫れました。しかし、食べる手は止まることなく、完食した後はまるで運動した後のような達成感を得ることができたのです。そして、蒙○タンメンを食べて初めて、私は美味しさが辛さを上回ることがあるのだと知りました。
(※注※この記事を読んで食べてみたくなった方、現在普通のものよりさらに辛い北極バージョンも販売しているので、初めて買う方は間違えないように気を付けてください。北極の方は次の日おなかが痛くなるほど辛く、初心者の方にはお勧めしません。)

こうして現在は、極度に辛いものでなければおいしく食べることができるようになり、食の幅を広げることができました。蒙○タンメンとの出会いが私の人生を変えたのです。
そして今現在も世間で流行っている「あるもの」の影響で、私だけでなく世の中の様々なことが変化しているのでした…。

<つづく>

次回<転機の話「人生の転機はいつだって突然に」>
お楽しみに!

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