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店員に心のゆとりを。客に平等な接客を。

10年程前に母と大型家電量販店に行った。何を買いに行ったかはっきり覚えていない。ドライヤーだったかな、違うな、プリンターのインクだったかな、違うなと先ほどから思い出そうとしているが全くピンと来ない。目的のものを思い出せないほど少額のものだったのは覚えている。それから何か店員さんに尋ねたことも覚えている。そしてその店員さんが私達に「ちょっと待ってて」とだけ言い、テレビ購入を検討しているお客さんに張り付いていたことも覚えている。テレビを検討していたお客さんが私達より後に店員さんに声をかけたことも覚えている。

テレビの方が高額だから仕方ないよと母は言っていた。母にそう言われるまで、後回しにされていると気付かなかったあの頃の私は、大人の狡さというか処世術というかそういったものを知らなかった。

結局隣に建っている大型家電量販店に足を運んだ。どれだけ家電量販店あるんだよと思われただろうか。もともとあった家電量販店の横にわざわざもう一方が建てた結果である。隣に建てたらお客さん流れちゃうじゃんと当初は思ったが、私たちのような客が流れてくることもある。この時はもともとあった方から新しく建った方に流れた。そしてそこで商品を購入した。

このことがあってから母は、家電を買う際には新しく建った方を利用するようになった。我が家は80インチのテレビやお高い調理家電をポンポン購入するようなリッチな家庭ではない。私たちのような客が流れたところでもともとあった家電量販店は痛くもかゆくもないだろう。だが同じような理由で数十、数百の家庭が隣の店舗に流れたらどうだろうか。大きな損失となる。店側からしたら、一回放っておいた「だけ」かもしれない。
しかし平等な接客を求めている客にとって、足を運ばなくなる理由にもなり得る。

私達も私達であの時別の店員さんに声をかければよかったのかもしれない。だが家電量販店の店員さんはいつも忙しく動き回っており、最適な人材が見つからなかった。現に私達が声をかけた店員さんにテレビ購入を検討していた方たちも声をかけたことが始まりで、私は今ああでもないこうでもないと言っている。

平等にサービスを提供できていない一因が人手不足とも考えられる。
来店した人が誰しも満足できるような策を講じるのが良い。

しかし人の力には限度がある。月並みな考えかもしれないがロボットの手を借りてはどうだろうか。易しい質問にロボットが対応することで、手伝いを必要とする人には皆一律にサービスを提供する。店員さんに聞かずとも解決する質問も多くある。機械に弱い私達親子は聞くのも恥ずかしいレベルの質問ばかりしてしまう。ロボットに聞くことで解決できれば店員さんにヘルプを求める人を激減させられる。ロボットでは解決しなくても、基礎知識を得た上でポイントを絞って店員さんに質問ができる。

また卑屈すぎるとは思うが、知識がないとわかるとそこに付け込まれそうで怖い。無駄にスペックも値段も高いものを勧められても、詳しい方がそう言うならと購入に至ってしまいそうだからだ。しかしロボットだったらそういった事もないだろうと考える。

数多あるロボットの中でもロボホンをお勧めしたい。ロボホンは喋るロボットだ。
このロボホンとタブレットを連携させるサービス、「シナリオ作成」について話す。
「シナリオ」とつくように決められた内容をロボホンがスピーチする。
スピーチの内容はカスタマイズできる。

家電量販店ともなると上がる質問も多いだろうから、ブース毎にスピーチ内容を変えてみてはどうだろうか。例えば洗濯機売り場では「家族4人ならどのくらいの大きさが良いの」や「縦型とドラム型どちらが良いの」といった質問、掃除機売り場なら「スティック型とキャニスター型どちらが良いの」、「一番軽い掃除機はどれ」といった質問を想定し、それに合った返答をそれぞれに設定する。

タブレットに先述の質問を表示させて気になるものをタップしてもらうと、画像や文字で説明ができる。さらにロボホンが得意のお喋りでも説明してくれる。視覚と聴覚に情報を届けられるのは非常に大きな利点である。同じ情報を文字と音声で提供するもよし、タブレットには表示されない秘密の情報をロボホンに話させるもよし、ロボホンに説明を任せてタブレットには商品の画像を表示してデザイン性を強調したり、売り場案内を表示して誘導したりするもよし。
その商品の特徴や購入層に合った方法を選択するのがよい。

ご興味があればURLから詳細をご確認いただきたい。

シナリオ作成

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