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【Androidアプリ「カチ組」開発記 ⑤ ~秘密のこだわり~】

Androidアプリ「カチ組」開発記 ⑤

こんにちは。corominの新人開発担当者です。

前回の記事では、スクロールの問題を解消するか、最後に入力していた欄を目立たせるか、方法を考えましたが、どれも別の問題を生んでしまいました。諦めかけたそのとき、私はあることに気づいたのです。

それは、「入力欄をすべて表示する必要はない」というもの。

そうなのです。決まっているのはあくまで上限ですから、入力欄は必ずしも常に999個表示しておく必要はなく、必要な時にそこにあればよいのです。

最後に入力した欄が常に一番下にくるように、必要な分だけ自動で欄を増やす。

これが私の答えになりました。

実際のカチ組の画面を御覧ください。

見えている最後の欄に入力すると、その下に次の入力欄が出てきます。「入力欄を追加する」と書いてありますが、タップするとそのまま名前を入力することができ、余分な操作は必要ありません。また、必要な数しか欄が表示されないため、スクロールも最小限直前に入力していた欄は常に一番下にあり、わかりやすくなっています。実際の挙動は、紹介動画で御覧になれます。

ついに、件数の上限が高く、集中力を分散させず、どこまで入力したかわかりやすい、理想の入力画面が完成したのです。

今回まで5回の記事に分けて、Androidアプリ「カチ組」の名簿入力画面完成までの紆余曲折をお伝えしました。

今回お話ししたような、使いやすさを追い求めた試行錯誤、そして凝らされた工夫は、きっと世のどのアプリにもあるものです。しかし、使い心地のよい優れたアプリほど、ユーザーは無意識に操作でき、ゆえに「使いやすさ」について考える機会は少なくなります。ですから開発者としては、気づかれないことこそ成功の証であり本望。まさに秘密のこだわりというわけです。

皆さまがふだん使っているアプリもきっとそれぞれにこの「秘密のこだわり」があるはずです。スワイプやタッチ、入力、スクロール。何げなく行っている操作一つ一つの、そのワケを考えてみると面白いかもしれません 。

最終回までお付き合いいただき、ありがとうございました。

<終わり>

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