Androidアプリ「カチ組」開発記 ③

こんにちは。corominの新人開発担当者です。

前回の記事で御説明した通り、カチ組では「アプリの使いやすさ」を高めるため、長い名簿を入力する際に障害となる3つの事項について、対策を講じました。

今回は、入力可能な件数の問題についてお話ししようと思います。

この件について、次のように思われている方もいらっしゃるかもしれません。入力件数の上限が低いことが問題になるなら、上限を高く設定すればいいだけのことではないか、と。私もそのように考えて、カチ組では名簿の入力可能件数を999件としました。

ところが、入力可能件数を多くすると同時に、ある厄介なシロモノが生み出されてしまったのです。

それは、膨大な数の入力欄。

考えてもみてください。圧倒的な数の入力欄を前に（繰り返しますが、カチ組では999件です）よし、ここに一つ一つ名前を入力していくぞ、という気になる方がどれほどいるでしょうか。

それに、もう一つ無視できない問題があります。

大量の入力欄は当然1画面には収まりませんから、スクロール機能で対応することになります。するとどうでしょう……。
ちょっと指を滑らせただけで、入力しようとしていた欄がずっと上まで流れていってしまう、悪魔的トラップの完成です。経験されたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。かくいう私も、このような極悪非道の罠に涙を流したことは1度や2度ではありません。

このような欠陥を放置していては、カチ組が「使いにくいアプリ」の名をほしいままにすることは火を見るより明らかです。

これは何としても防ぐべき事態でした。

<つづく>